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Epilogue -あとがきに変えて-
本作はプラム・リコットの姉弟が酒場をめぐって音楽を奏で生計を立てるという、
「旅」をメインのテーマにして居ましたが、
実はもう一つ、「人生」と言う裏のテーマを設けて制作したものでした。
姉弟が色々な国や町・村をめぐり旅や冒険を続けてゆくうち、
もう一つの旅……「ある人物」の生涯を追うことになります。
序盤を過ぎたあたりで姉弟が旅に出た理由が明かされ、
その後徐々にその人物の残した足跡の断片を拾ってゆき、
行き着いたその果てに……と言う内容でした。
順風満帆に行く人生などほとんどなく、
誰しも多かれ少なかれ紆余曲折や艱難辛苦を味わうこの世界で、
どう言う人生が、そしてどう言う幕引きが幸せで、立派と称されるのか……?
私自身が……
決して完璧でなくいくつかの欠点や挫折を抱えていようとも……
憧れるような人物像を通し、考えてみたのです。
そして私なりのひとつの「答え」が、あの締めくくりだったわけです。
この「答え」とて、完全な正解などではありませんし、
人それぞれで考え方・感じ方も大きく異なるでしょうが、
ひとつの「答え」を通じ「あなたはどうですか?」と言う、問いかけでもあったのです。
無論、問いかけに応じる・応じないも触れた方の自由なのですが……。
2020.3.10のブログ記事にて。
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